« 週刊マンガライレポートVol.44 ※訂正あり | トップページ | 週刊マンガライレポートVol.45 »

2013年7月11日 (木)

予想通りの展開・・・

Dsc_0360
誰だって初めからこうなると、薄々感づいていたでしょうが・・・。

リンクを頂いている落花生。様が既に先日の記事で触れられている通り、稼動1週間にして早くも7割以上のIC乗車券が行方知れずになっているとのこと。当初用意された110万枚に対して使用可能なカードは現在は40万枚足らず。起こるべくして起こったというところでしょうか。鉄道趣味者としては、今回の大量紛失により線路口(つまりホーム先端)の警戒が強化されておりますので、撮影の際にトラブルにならないことを願うばかりです。

但し1週間で70万枚が消えたというのにはどうも怪しい部分もあり、当初用意された110万枚というのはTangeragを初めとしてプレ運用が開始された4月時点では?とも解釈出来るのですが、実際のところはどうなのでしょうか?

ともあれ、現時点では一日に最低必要な50万枚を下回っており、このまま進めば、乗車券不足は免れなさそうな雰囲気。ですから、KCJとしては、確実にデポジットも徴収できるMulti券の使用を勧めているとか。見た感じ、Multi券は2版、3版と刷っているようで、まだ在庫には余裕がありそうですし。

Dsc_0362
第二版はケイタイのSIMのようにパックされた状態で発売。紙ケースの中には説明書が入っていました。デザインも微妙に違い、裏面のセキュリティ処理(?)が大きく異なります。

そのため、既にお知らせしている通り、当初はEkonomi用として製造された黄緑色(7000系のKKW側面がデザイン)のIC券もCumuter用としてプール運用されており、さらに鉄道柄の無く、ロゴだけの金色(というか黄土色)カードも最近出現しております。加えて距離制運賃ではないEkonomiは紙券を継続。

これまで何度も未収による券不足で打ち止めになってきたIC乗車券システム。今度こそ失敗は許されなかったはずですが、また同じ道を歩みつつあります。線路が生活道路という文化をたった1ヶ月で変えろという方が無理というもの。確かに以前に比べれば、ホームから線路に出て行く者への監視が厳しくなってはいますが、防ぎきれませんでした。逆に、薩摩守!というレッテルを貼られていた線路内通行者の潔白も証明されたわけで、自動改札化による無賃乗車の撲滅というKAIの浅はかな目論みは、もろくも崩れ去ったのであります。

そして残ったのは70億ルピアの損失。もっともこれはカードの損失だけであって、自動改札機や各駅の機器整備も含めたら云百億ルピアという設備投資を行っているはずであり、IC乗車券化によるメリットが無いということが証明されたからには、投資に対する原価償却も事実上不可能ということに。

IC乗車券導入がもたらしたものは、結局この膨大な負債だけ。またしても鳴り物入りの新技術に踊らされたという格好です。

実際問題、日本だってSuica等のICカード導入の費用対効果なんて未知数でしょう?相互利用はどんどん拡大して、その都度にシステムの更新費がかかり、デポジット如きでバックできるような金額ではないはずです。それをKAIの本社連中がカッコいいからとか、日本がやっているからとかいう安直な発想で導入しているのだから、そんなものが上手く行くわけがないというもの。

まずは合理化のために一箇所に集約してしまった改札口を、以前のように各方面に再設置するべきでしょう。そうすれば自然に回収率も上がるというもの。イケイケの強硬施策は結局自分で自分の首を絞めることになっているのです。

|

« 週刊マンガライレポートVol.44 ※訂正あり | トップページ | 週刊マンガライレポートVol.45 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。
楽しく拝見させていただいています。

ICカードで気になったのでコメントさせていただきます。
某鉄道雑誌の受け売り込みですが、デポジットはそもそも費用の捻出とは一切関係ない話のはずです。
返せば500円返ってきますし。
具体的な費用対効果が出ているのかは分かりませんが、
ICカード化によって削減できたものと費用もあります。
券売機の台数は減っていますし、自動改札機の機械部分の保守費用も減っているようです。
あと、切符のごみ処理費用の削減もそれなりに効果があるでしょうし、Suicaグリーン車なんてのも好調のようです。
まあ、日本でうまく行ってもこちらのブログ他で拝見させていただく限りのインドネシアの事情では確かに難しそうですね。
それにしても、日本では一度失敗するとなかなか再チャレンジとはいかないような気がしますが、何度もチャレンジする姿勢には尊敬します。まあ、対岸の火事だからこそ言えるのかもしれませんが。
余計なおせっかいを書いたかもしれませんが、これからもブログを楽しみに読ませていただきます。

投稿: a2nob | 2013年7月11日 (木) 23時00分

<a2nob様

コメント、またご指摘ありがとうございます。

そうですね。日本の場合はデポジットとして500円を徴収していますね。預かり金ですので、要らなくなれば返金されるわけです。もっともカードを返却する人がどれほど居るのか(もし保持者が一斉に返却を行ったら、ある意味テロ行為が出来るのではないかと思ったりしていますが;;)?返却後のカードがどのように処理されているのか?部外者には全くのブラックボックスで何とも言えませんが、実際のところはカード製造費ではないかと認識しておりました。語弊があったようで申し訳ございません。まあ会社さんによってもIC化や全国共通化については賛否両論あるみたいですが。

それはさておき、インドネシアの場合、経費削減どころか、経費が増えているんですね。自動改札化で人員が減るどころかかえって増え、きっぷ売り場も有人のまま。シングルチケットにはデポジットがありませんから、現状の未収の状況が続けば、売れれば売れるだけ損失が増えるという最悪の状況です。さらに計算すれば1枚あたりの製造費100円と出るわけ(KCJの公表値はもう少し高かったと思うのですが・・・)ですが、運賃分でもほぼ満たないわけなんですね。

投稿: パクアン急行 | 2013年7月13日 (土) 02時00分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1701705/52398861

この記事へのトラックバック一覧です: 予想通りの展開・・・:

« 週刊マンガライレポートVol.44 ※訂正あり | トップページ | 週刊マンガライレポートVol.45 »