« 週刊マンガライレポートVol.43 | トップページ | 色々ありました7月1日 »

2013年7月 3日 (水)

船のDipo

Dsc_0292_r
韓国からやってきた元フェリーダイヤモンド

インドネシアのフェリー組合(?)の元締め、ASDPは今年度3隻の中古フェリーの購入を発表しており、すでに3隻がインドネシア入りしております。そのうち一隻は元ダイヤモンドフェリー(関西汽船)のクイーンダイヤモンドで、お手軽なスンダ海峡航路に投入!。日本で引退したのち、一度は韓国の手に渡ってしまったものの、今回インドネシアにやってきました。しばらくMerak港に係留中でしたが、先週末現地化改造のため、TanjungPriokにドック入りしたとの報を受け、ウォッチングしてまいりました。

オフィスに来意を告げ、担当の方とドックに入ります。すると、いきなりお出迎えしてくれたのがこちらの船、ニューつしま。

Dsc_0381
塗装パターンはニューつしま時代に準じているようです

名前からして、隠岐。対馬方面の航路ですね。どうも、以前Merakに行ったときに撮影していたようで・・・。しかし依然として日本の船の占める割合は高く、古くてもエンジンは良好で、フェリー会社からも非常に好評のようです。調べてみると、案外最近まで日本で運用されていたようで。

Dsc_0428
どこからやってきたのでしょうね?

この奥にいただいぶ痛んでいるフェリーもどうやら日本からやってきたようですね。形からして、そうっぽいですし。接近しなかったので、船名は読み取れませんでした。

さらに奥に進んでいくと、お目当てのクイーンダイヤモンドが係留中。

Dsc_0304_r
日本名・韓国名、そしてインドネシア名が並びます

一応船籍は既にインドネシアになっていますが、籍の上だけですので、塗装は韓国時代のままで、PORT LINK3とやっつけで書いてあります。日本から韓国に流れたフェリーの多くは済州島方面に行っているようですが、こちらも塗装からわかるとおり済州島航路で使われていたようです。

担当者にお願いして船内に入れてもらうことに。

Dsc_0307_r
安全第一!

車両甲板にはいきなり、安全第一の文字が!韓国のことだから日本語表記なんて全て消しているだろうと思っていましたが、全て漢字ならOKってことでしょうか。車両甲板部分ではトンテンカンテンと、痛んだ部分を補修中。

いよいよ船内に入ります。

Dsc_0434_r
と、いきなりハングル語にYokoso !されてしまいます・・・。そしてテレビはLG・・・・。

まずは、広~い食堂から。流石は大阪~九州航路です。豪華なつくり。そして手前には韓国時代のパンフレットがそのまま。鉄道と同じく現状渡しなんですねぇ。

Dsc_0313_r
レストランも、通常の客席になってしまうのでしょうが、広い厨房がどのように使われるのでしょう??

そしてこんなものも置きっぱなしでしたし・・・。↓↓

Dsc_0309_r
奥にあるのがパンフレットのラック この船の案内も残っていたので頂いてきました

階段を上がり、客室部分へ。さんふらわあ系の船って、桟敷席というよりも、個室で雑魚寝というタイプ(ツーリストって呼ぶのでしたっけ?)が多いと思っておりましたが、やはりこれも同じで、ほとんどがこの手の半個室となっています。全席自由席で短距離航路のMerak~Bakahuniに受け入れられるのかなぁと疑問ではありますが・・・・。冷房が壊れたときなんて、たまったもんじゃありませんね・・・。やはりこの航路には本四連絡用の船が最適だと思います。さらに2等の開放寝台と1等の個室寝台も存在し、どのように活用されるのかも気になるところです。指定席ならまだしも、ねぇ。

Dsc_0320_r
通路

Dsc_0332_r
ツーリスト席

Dsc_0340_r
風呂場もありますが、風呂文化がない上、水の管理もヤバくなりそうなので、閉鎖した方がいいかも・・・

Dsc_0346_r
非常口から甲板に脱出を図ります

車両甲板に上がり、TanjungPriokのドッグを俯瞰。

Dsc_0363_r
あれも日本からだ、と言われそちらにレンズを向けると・・・

実はこの船、少し前にここを訪れたとき(PortLinkⅢのジャカルタ入りの報を受け出撃したものの、ドック内満船のため、入港待ち・・・)には完全にドックの中に入っていたのですが、今や塗装も改められピカピカです。

Dsc_0399
以前の姿を。第二十六東洋丸と読み取れます。

船名からして、小笠原方面のフェリーですかね。こちらはスラバヤ~マッカサル航路に就航しているとのこと。しかしながら、どうもこちら方面の船にはあまり 興味が沸かず、あっさり撤収(時間もおしてますし;;)。まあ後で調べればいいや。とこのときは思っていたのですが、全然データがありませんね・・・・。 第二十六東洋丸とは一体!?

Dsc_0384_r
そしていよいよお決まりの・・・

話題が反れましたが、そして最後は操舵室に入れてもらい、見学は終了。

Dsc_0396_r
おぉ!あったあった。

ハングルに貼りかえられていますが、ところどころ日本語も残存。これは何を意味するんだと、質問されてしまうのはいつものことですが、ちょっ、それはハングルだって・・・・。


なお、一足先にドック入りしていたPortLink1は先日運用入りし、同じくスンダ海峡にて就航しています。 (ちなみにPortLink2は韓国製で、パレンバン?だかロンボク?で運行中??)

97094
Merakに入港するPortLink1。運用開始日には記念式典もあったそうで。撮影 Adam氏

こちらはイギリスからやってきた元豪華フェリー、Stena Caledonia。スンダ海峡でもっとも場違いなフェリーでしょうね・・・。製造元はタイタニックと同じ、あの会社。まだ老朽化もさほど進んでませんが、会社が倒産(?)したために、部品供給その他の大人の事情(?)で、イギリスは手放してしまった様子。さよなら航海の様子がYouTubeにアップされていたりと、そこそこ人気のあったフェリーのようで、向こうの人も、まさかインドネシアに売却されてしまうとは思っていなかったようですね。

93516
まあ当たれば超お得な、PortLink1。映画館も付いてますよ!

久しぶりに明るいうちにスンダ海峡を渡りたいですねぇ。Gambir駅~TanjungKarang(スマトラ)駅直通のDamriバスは便利ですが、夜だし船を選べないし・・・・。

Dsc_0997
この前乗ったときはこんな船・・・。全席冷房で設備は良かったけど、元ノルウェー・・・。


※なお、スンダ海峡の名物船、元阿波丸、改めTitian Murniは現在スラバヤでドック入りとのことです。運用復帰が楽しみですね(復帰してくれるといいのですが)。


|

« 週刊マンガライレポートVol.43 | トップページ | 色々ありました7月1日 »

コラム」カテゴリの記事

コメント

日本の離島航路で活躍していたフェリーは引退後、手頃な大きさの奴はフィリピンやインドネシア等に多く嫁いで行きましたが
こう言う元気な姿を見ると感動します。

第二十六東洋丸はその姿と名前から恐らくマツダの自動車運搬船だったのでは無いか?と船の師匠から教えていただきました。
船内に元の船舶番号や信号符字が残っていれば辿れたのですが(笑)
アホな大衆迎合的な政策により、ココ数年でフェリー航路や
渡船の多くが姿を消してしまった愚かな日本を離れ、満載の乗客を乗せて大切に使われている船はきっと幸せなんだろうと思います。


Titian Murni・・・・大丈夫でしょうか?(ドキドキ)

投稿: 茶 | 2013年7月 9日 (火) 19時39分

<茶様

コメントありがとうございます。そうですね、引退後のフェリーが異国で活躍しているのも、鉄道同様嬉しいですよね。しかしながら、国内の造船業すら青息吐息の状況では、今後このように中古として嫁げる出物も徐々に減ってくるのではないかと思います。既にインドネシアで就航している日本の船もそこそこ古いですので、こちらも鉄道同様、早いとこ乗っておいたほうが良いのは間違いないでしょう。

投稿: パクアン急行 | 2013年7月11日 (木) 00時20分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1701705/52004438

この記事へのトラックバック一覧です: 船のDipo:

« 週刊マンガライレポートVol.43 | トップページ | 色々ありました7月1日 »