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2013年6月 7日 (金)

6月1日IC乗車券本格運用と構内商店最後の抗争

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改めまして、IC乗車券運用開始に伴う、駅舎改良レポートです。

6月1日よりIC乗車券の本格運用が始まったものの、運賃改定は見送られ、依然として紙券との併用が続いているのはマンガライレポートVol.39でお知らせしている通り。ここではIC乗車券システムの稼動に伴う駅の改修状況をほんの一部ではありますが、お知らせいたします。とりあえずBogor駅が中心です。

商店の撤去跡に一部の駅において出現していた謎の鉄骨。驚異的なスピードで手抜突貫工事が進められ、約1ヶ月強で、なんと見た目はお洒落で爽やかな掘っ立て駅舎の完成となりました。

というわけでその新しくなったBogor駅を見てみましょう。

改良(悪)点を列記します。

・西側頭端ホームの先に新駅舎(改札口)新設
・それに伴い西口改札廃止
・西側KAIヤードをパーキングエリアに転用
・従来の西側バイク駐輪場を舗装の上、改修
・それらに伴い、一部商店立ち退き(元々そんなに数は無く、半ば空き地でした)
→つまり、西側への電留線建設は見直しになった模様(Bogor~BojongGede間新駅設置の際に隣接させるとのこと??)
・そして!東側旧駅舎の使用を停止!!!
→駅ナカのコンビ二とダンキンドーナツは駅ソトの仲見世通は営業継続も、売り上げは激減でしょう・・・。

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某トレインビューのファストフード店よりBogor駅を俯瞰。左端が新駅舎、右端が旧駅舎に続く歩行者天国

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これだけの台数分確保出来ればパーク&ライド整備の意義もありそうですね
※追記 右手前に移っている商店の建物はJonanの来駅にあわせて、突如解体されました


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Jonan到着にあわせてやってくるマスコミにまるで見せ付けるかのように解体・・・

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このまえの日曜日の時点では洋服屋や靴屋などが軒を連ね、通常通り元気に営業していたのですが・・・

※以上の二点はKevin氏撮影。提供ありがとうございます。

ざっくりこんな感じ。主要道路にダイレクトに繋がったところは大いに評価出来ますが、何故東側を閉鎖した・・・。アンコタ乗継客はほとんど変わりませんが、東側改札側にはPasarAnyurがあり、かなりの需要があったわけで。しかも昨年には主要道路から改札までの道をBogor市がお洒落な歩行者天国に整備したばかり。同時に仲見世通もこのときにリニューアルされたので、例外的に一連の商店撤去の対象から外され、無事生きながらえたのですが、これではここも商売上がったりです・・・。新しい駅舎は混雑緩和にかなり役立つとは思いますが、何も東側を閉鎖する必要はないでしょうよ。せっかくCLが屋根のある駅舎側に到着しても、これからは雨の中新しい改札まで歩かねばならないわけですし。ホントこういう日本式の合理化ってのは勘弁願いたいものですね・・・。

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閉鎖された旧駅舎

しかしジャカルタで(勝手に私の中では)最も美しいと思われてきたBogorの旧駅舎が使われなくなるというのは惜しい限りですね。まあ駅長や信号さんをはじめとしたKAIの駅員詰所としての機能は残る(KCJ職員だけが新駅舎に動いた格好ですね)でしょうから、すぐに解体なんてことはないのでしょうけど。新駅舎への移行から3日経ったこ日でも不案内なために、こちらに来てしまう乗客がチラホラ。ダンキンドーナツとコンビ二、ATMはきっぷを買わないと利用できなくなりました。仲見世通同様、こちらも売り上げ激減でしょう・・・。

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やはり閑散としていた仲見世通 日本だったら商工会が黙っちゃいない!

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いずれにせよ旧駅舎側の閉鎖は解しがたい、愚作ですな。せいぜい下車専用くらいで開ければいいのに。どうせ警備員は無駄に立っているのですから。

6月6日訂補 Jonan社長の追っかけで、Bogor駅に赴くと、なんと旧駅舎の東改札が営業復活しておりました!話によると、利用客からの苦情が殺到した(さすがはJABOTABEK郊外部一の利用者数を誇る駅!!)そうで、やむなく開けることになったとか。利用者をなめちゃいけません。他駅では、用地の関係上という大義名分が通用しますが、Bogorでは駅舎があるのですから、その言い訳が出来ず、開けざるを得なかったようですね。ですが、他駅でもそんなKCJの理不尽な施策に屈することなく、利用者は団結し、KCJに抗議してもらいところですね!!

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祝復活!旧駅舎!なお窓口はIC券に対応していないため、紙券のみの発売です。

なお同様にCilebut~BojongGede間でも旧駅舎の使用が、予想通り停止され、新駅舎への移行されています。しかしよく間に合わせたな;;都合がつき次第、下車してレポートしたいと思います。

続いてDepok駅

ここはさほど変わりはありませんが、やはり改悪されており、ここも西側改札が廃止されました(当然、南側線路口改札も閉鎖←一時期自動改札も設置されたのですが)。主要道路は東側であり、利用は少なかったといえ、わざわざ地下道回して遠回りさせるとはねぇ。これはこれまで自動改札はホーム上にあり、上下で分かれていたものを、東側駅本屋内に集約させたため。なお既報の通り、駅本屋の窓口業務は新駅舎(と呼んでいいものか?)に移行されています。鉄道ファンとしては、出札が本屋部分になったことにより、ホームを下りてそのまま線路に進めなくなるのでは?と危惧が大きいですが、一応セキュリティーのお咎めはありませんでした・・・。初めのうちだけでしょうね。特に画像はナシで。

お次は、一部列車の通過措置まで取られながらも、最後まで商店が抵抗し、利用者からも露天商最後の砦としてアツい注目が集まっていたUniversitas Indonesia駅。今や全ての商店が解体され、なんともつまらない駅になってしまったわけですが、その最後の日の様子を、地元鉄道ファンの方から頂きましたので、ご紹介します。

5月30日、露天商最後の抵抗。しかしそれも、国家権力に抗うことは出来ず、JABOTABEK地区最後(PSE,JNG,JAKの一部売店を除く)の駅ナカ商店は姿を消しました・・・。

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撮影 Y.Ardianto様

デモ防止のため、5月30日は全列車通過措置がとられたUI駅。厳戒態勢の中、Ekonomi列車がゆっくり通過。

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撮影 Y.Ardianto様

重機が入れないため、人海戦術で取り壊される商店。これで管内から基本的に全ての商店が解体されました。PT.KAI公認の鉄道グッズショップ、MajalahKaの支店すら入居していたUIの駅ナカ。誰がどう見ても合法営業だったわけですが、本当に残念でなりません。

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撮影 Andi氏

一通りの解体を終え、一服につくセキュリティ及び軍隊の方々。しかし延長ホームにはこんなものが用意されており、万が一の事態に備えていたようですね?↓↓

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撮影 Andi氏

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なお、Duriの一件以来、急遽このようなフラッグが製作され、駅構内でのデモ行為禁止をアピールしています。こんな法令があったんですね;;

さて、Depok~Manggarai間の小駅は従来の本屋のキャパ次第で、新駅舎が作られたり、作られなかったり。

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TanjungBaratの東口 

ちなみにTanjungBarat駅はこんな感じ。西側に本屋があり、東側はきっぷ販売のみの掘っ立て小屋が存在していましたが、商店撤去跡に、わざわざ新駅舎が建てられました。従来は上下で東口・西口を使い分けていましたが、今後は両方向とも扱うことになります。自動改札脇の空間は紙券用のレーン。完全IC化後は自動改札機が増設されるのでしょうか?

そして、驚くことなかれ、Manggari駅。なんとここも旧駅舎の使用が停止!!

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当たり前だったものが次々と消えております・・・

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セキュリティーとKCJスタッフ、そして軍隊が多数配置され、厳戒態勢の新改札!

先週まで骨組み状態だった新しい改札口、なんと完成に漕ぎついていました・・・。そこそこ容量もあったManggaraiの旧駅舎でしたから、まさかこんなことになることには。このタイミングで新駅舎を建てたところを見ると、Manggarai駅立体化はまだまだ夢の話のようで。なお、新駅舎は従来より南側に存在するため、3~6番線の電車停車位置が変更になりました。というのも、従来の停車位置ですと、改札口へ向かう構内踏切を、電車が塞いでしまうことになりますので。ご利用の際はご注意ください。今までどおり、北側の踏み切りで待っていて、乗れなかったという人がかなり見受けれれましたので。なお、これに伴い、Bogor線上り、5番線到着電車の最後部ハミ出しは解消されました。逆にアタマが若干飛び出るようになりました;;

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前寄りに停車させ、通路を空けています

最後にJatinegara駅。ここも駅の形態としてはManggaraiに極似しているわけですが、長距離列車が停車するため、旧駅舎の廃止は無さそうです。また新駅舎(改札口)もまだ建設がされていないため、今のところ変更点はありません。しかし、下の画像の通り、北側、PasarSenen寄りに構内踏切を新設しており、今後は改札口も現駅舎の北側に新たに設置されるのでは?と思います。同時に、中線にやっつけで設置された高床ホームの使い方も気になるところであります。

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この向こうに新しい改札が作られるのでしょうか?

最後といっておきながら、もう1駅。構内改札繋がりで、今度は改悪された駅、KampungBandan。

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気づかずにフィーダーの後部から降りてしまったら、上れないじゃん!

2011年12月改正での系統分離に伴い、乗り継ぎの便宜を図るために、それまでの非公式改札から公式改札に格上げされ、コンクリート(それまではお手製のハシゴ;;)の階段が建設され、大いに利用されていた北側線路口。なんと閉鎖され、よじ登れないように階段も見事に破壊されてしまいました・・・。跨線橋を使えという話ですが、ご存知の方も多いと思いますが、TanjungPriok線への乗り継ぎ階段も兼ねており、めちゃくちゃ遠回り!結構、カツカツで接続していることも多く、今後は下手したら乗り継げない可能性も;;仮にここの階段を残しておいたところで、こちら側にはJakarta貨物駅のヤードが広がっているだけで、徒歩客などそうそう居らず、乗り換え専用の通路としてしか元々利用されていなかったのですから、全く何故壊してしまったのか・・・。何も考えていないのでしょうね。Feederと環状外回りの乗り継ぐ際には、なるべく階段に近い号車、つまり環状線なら中ほど車両、Feederなら先頭車両に乗車して頂くことをオススメします。

なお、KampungBandanの特例として南側、ManggaDuaモール口線路改札は存続されました。そりゃ、本屋から出たら、まさにKampungのど真ん中!のKampungBandan駅ですから、さすがに線路口改札を潰すわけには行かなかったようですね。

6月1日、JABODETABEKはその歴史に新たな1ページを刻みました。かつての鉄道風景が消え去ったのは惜しい限りですが、日々姿を変える、ジャカルタの街の成長スピードの中においては仕方のないことなのでしょう。まずはKCJの新たな門出を祝いたいと思います。いつまで続くか、電子乗車券。

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