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2013年2月19日 (火)

【臨時更新】KFW、Tangerang送り込み&プレ営業運転開始!(2月19日)

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KFW営業一番列車となったTangerang6:00発CL775列車(第1・第2編成)

2月19日、これまで営業開始が延びに伸びていたドイツマネーによるKFWこと国産新型電車(主要機器はボンバルディア製)が突如、営業運転を開始。またそれに伴う送り込み回送が試運転を兼ねて実施されました。

先週月曜より、Majaまでの試運転実施が予定されていた、KFWですが、結局先週はKAIからの試運転許可が降りず、1週間経ってしまいました。しかし その後まさかの展開に・・・。通常の更新ですと、今回はマンガライレポートとなるわけですが、順序を変えてお送りしております。

ようやく試運転許可が降りたとINKA社から連絡を受けたのはこの前の土曜日。このときは特に行き先の変更も聞いておらず、てっきりMajaまで行くのかと思っていました。Majaまで行くとなると、いつものDepokやBekasi折り返しと訳が異なり、朝帰りも覚悟の上で出撃せねばならず、怒涛の勢いで仕事を片付けたのも記憶に新しいですが、当日になって行き先がTangerangに変更になったとのこと・・・。なんだ、Tangerangだったら・・・とガッカリしたわけですが、まあせっかくだしということで、出撃することとしました。TanjungPriokまで行くと時間的にギリギリの可能性があるので、Jatinegaraまでタクシーを飛ばします。

しかーし、定刻では21時発なのですが、結局22時を回ってもTanjungPriokを出発する気配なし。まあこうなるとは思っていましたが。

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最終Bekasi行きが発車し、駅の人影はまばらに。22時台でこの有様とは東京では信じがたいですね。

そうしたら、しきりにホーム上の詰所でKCJのトラッキングを確認してもらっている2人組が居たので、怪しい!と思い声をかけてみると、KFWを視察する運輸省職員でした。

そこで衝撃のニュースが!KFW、明日から耐久試験でTangerang線運用に2本投入する、だと??で、今夜が最後の試験って、そりゃないだろ・・・。今までTangerangの入線試験なんて、1度したかどうかってレベルでしょ。そんなんでいいんかい。まあそれでも、来てみて正解だったじゃんと、思わずにんまり。

ですが、まだまだ来ない(その職員によると入線予定は23時半だとか・・・)のでしばし仮眠。といっても、上りの長距離がちょくちょくやってきて、あまり寝れませんでしたが。こんなやつも来ましたし。

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コイツ、この前スラバヤで見た赤釜じゃないかな。

そうそう、ここのインドマート、深夜1時まで営業だとかでなかなか心強かったですね。夜行列車用にしっかり空けているんですね、他の駅のものにも見習ってもらいたいものです。

そんなこんなで、いよいよギラギラと光る8つのライトが近づいてきました。しかし、しとしと雨がいよいよ本降りになっており、撮影は諦めムード。

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とりあえず。

しかも中線のホームかさ上げ工事の影響で、この先はなにかと障害物が入ってしまうんですよね。しょうがないので、ささっと撮って、乗り込むこととします。するといきなり名前を呼ばれ、運転台へおいでとのことです。んん?どこかで聞き覚えのあるような・・・、ってこの方、私がジャカルタ初心者でまだ右も左もわからぬ頃、初めて声をかけていただいたE氏ではないですか。当時は●ace○ookなんていう便利なものもさほど流行っていなかったですし、連絡手段が無く当然、音沙汰無しだったわけですが、よく覚えているもんですね。久方ぶりの再会に祝福とはまさにこのことです。まあこんな出会いがあるからこそ、ジャカルタ鉄はやめられないわけなんですよね;;

そんなこんなで、運転台に行ってみます。E氏がそのままTangerangまで乗務するとのことです。ピカピカの新型電車の運転にご満悦の様子。かつて相方とやんちゃしていた光景を思い出しますが、今や主任格(?)ですか。逆に私ときたら、何も進歩してないなぁ(笑)

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運転台にはTIMS画面もどきが設置されております。

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最終編成のTS10。

なお、この編成は先日、TanjungPriokで整備していた第9・10編成で、さらに第1・第2編成はPasarSenen折り返し、KampungBandan経由で既にTangerangへ向かっているとのこと。これら編成はいずれもTanjungPriok留置の編成で特にこの4本が状態が良いようです。しかしながら、INKA職員も運輸省からの突然の運用開始アナウンスは寝耳に水のようで、これでまたMadiunに帰れなくなったという愚痴が聞こえてきそうです。

ManggaraiからはBukitDuri及びBalaiyasaManggaraiの電車のプロフェッショナルたちが続々乗車してきて車内が賑やかになってきます。しかし彼らに聞くと、この電車、相変わらず評判が悪いようで。そりゃ、検修スタッフからしてみれば、こんなブラックボックスな電車、願い下げですよね。なおKAIはKFWをまだ購入しておらず、あくまでの試験・データ取りを兼ねての営業列車への充当とのことです。したがって現時点では車籍は運輸省にあるようです。一応今後の予定としては25日までTangerang線で運用、その後はSerpong線に試験の場を移す模様。そしてその後、Majaまでの入線試験を実施するとのこと。なお、この期間に不具合が発生すればKAIはKFWを購入しないと強気の姿勢を貫いているようです。最大の懸案事項であるBogor線に入れないというところはミソですが、KFWがとうていあの通勤ラッシュに耐え切れるような代物でないのは明らか(半日走りっぱなしでオーバーヒートするらしいですから)であり、Bogor線は相変わらず日本車の独占状態が続きそうです。

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Duriでスイッチバック。

さあ、デンジャラスな夜のTangerang線に入っていきます。すでに複線化工事が大詰めを迎えておりますが、線増部は電車が来ないことをいいことに、色々な物が置かれており、ぶつからないかとヒヤっとします。またTanjungPriokと同じく、ヒッピーたちが音楽をかけて踊っていたりしますが、接触も投石(防護網がまだ無いのでやや怖いのですよ)も無く、進んでいきます。RayaBuayaで第1・第2編成と交換。あいにく停車位置が上下でずれており、並ばなかったが心残りではありました。まあ昼間にでも見ればいいのです。ちなみにここ、2面3線化が終了しておりました。

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証拠写真。

そうして、いよいよ無事Tangerangに到着。この後、1往復Duriまで試運転をするでもなく、今日はこれで終了とのこと。乗客(?)を降ろすと、すぐに引き上げ線に引き上げです。

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この様子を見ると、本当に3運用中2運用がKFWになるようで、余剰となる譲渡車2本はすでにDepok電車区に返却されているようで、これでBogor線の編成逼迫状況が少しは改善されますね。

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しばし待つと第1・2編成も戻ってきました。その間に6123Fも移動。

留置位置からして、明日の5:30発1本目は6123Fと見えますが、とりあえず駅員に聞いてから、翌朝に備えて、適当に就寝することとします。

そして翌朝。6:00発のDuri行き。

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乗客を乗せて走り出したKFW。

初めて見るこの車両に、乗客たちも興味深々の様子でした。床の養生シートはそのまま貼ったまま・・・。テレビモニターの使用も行われませんでした。なお正式なデビューではないことからか、特にこれといったセレモニーも、駅長によるお見送りもなく、なんとも寂しい出だしとなってしまいました。

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LEDは依然としてTESTのまま・・・。

しかし運行1発目はトラブルも無く、定刻でDuri駅に到着しました。冷房の効きも上々で、利用者としてはなんら不満のない走りっぷりを見せてくれました。また今日一日を通して、目だったトラブルには見舞われなかったようです。

第1、第2編成がジャカルタにお目見えして、かれこれ1年半近く。この車両が落成した当初は、なんだこのヘッドライトだらけの新車は、と思ったものですが、こうして長らく試運転等に立会っているうちに、なんだかこのヘンテコ顔にも愛着が沸くようになってしまいました。ようやく正式では無いものの、営業開始にこぎつけたKFW。まずはあと1周間、Tangerang線での運用を無事乗り切ってくれることを願いたいものです。

おまけ
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Duri駅構内に進入するKFW、と見せかけて後撃ちです;;

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コメント

祝KFW営業試運転開始!?

走行音やら乗り心地を確かめに行ってみたいところです。
八つ目鰻くんの運転台がこんなにも近代的だったとは。INKAもなかなかやりますね。
TIMSモドキにはどんな内容が表示されているのか興味深い。
2016年の中古電車輸入禁止以降の電車国産化にあたって避けては通れない道でしょうし、
この試験が故障やトラブルに見舞われること無く順調に進むことを祈っています。

投稿: Udang Roti | 2013年2月20日 (水) 06時08分

UdangRoti様、コメントありがとうございます。

走行音は加速時よいnは209の更新車にも似たような音を奏でます。乗り心地も上々でしたよ。

そうですね、あの画面には一応8両分の情報が出ますし、タッチパネルで色々操作出来るようです。画面が早々に壊れて、制御出来ないなんてことにならなければよいのですが・・・。

まあこれで、VVVF恐怖症が払拭され、日本からのVVVF車導入の一歩になればなぁと思っております。そのためにも八目鰻には頑張ってもらわないと!

投稿: パクアン急行 | 2013年2月20日 (水) 11時42分

パクアン急行さま、
いやぁ驚きました。今朝のKOMPAS紙にこのKfWの事が出ており、暫くはタンゲラン線で試運転、その後スルポン=マジャ間電化開業に合わせて営業投入、と出ていたばっかりでしたから。車籍はINKA/運輸省のまま既にPT.KAIの営業列車に使用されるとは、日本の常識からは想像もできませんね。
こりゃあ今週末のジャカルタ行きは、また空港からタンゲラン直行かな… 

投稿: 落花生。 | 2013年2月20日 (水) 22時05分

こんばんは〜。毎度の現地超リアルタイムレポートどうもありがとうございます!
まず電車の中でスマホにてアクセスした瞬間……ををををををををを!KFWやっと営業運転開始!と絶叫しそうになりました (笑)。
個人的にはHolecの一つ眼顔とは比べものにならないほど、KRL-1やKFWのインドネシ独自テイストなデザインには親しみを抱いておりますので、これからの日本製軍団 (中古車+非冷房えこのみ) との競演には本当に期待したいものです。
それにしても……半日走るとオーバーヒートとは……(汗)。これはもう連続急勾配のボゴール線はダメでしょうね。3ドア車であることからしても、平坦で適度な混み具合のタンゲラン線はKFW向きなのだろうと思います。

日本からの中古電車購入禁止は、2013年末以降と聞いていたのですが、いつの間にか2016年以後に変更になったのでしょうか?? そうとなれば、あんな電車やこんな電車が追加でジャカルタ入りしそうですね……。

投稿: おっとっと | 2013年2月20日 (水) 22時06分

>落花生様

私もまさかこのタイミングで運用を開始するとは驚きを隠せません。かつてはボロの吹き溜まりだったTangerang線に最新車が入るというのも、時代は変わったんだなぁとつくづく思わされます。まああくまでも仰るとおり、(乗客を乗せた)試運転扱いであり、今後どのようになるかは全く予想も出来ませんし、日本の考えからすると、・・・な部分も否めません。しかしながらここまでKAIが渋っている背景には、やはりHolecの失敗を相当根に持っているのではないかとも思います。逆にしびれを切らした反日本車主義の運輸省が、半ば強制的な購入のために動いているとも見て取れます。ともあれ、無事に耐久試験を乗り切ってもらいたいものです。

>おっとっと様

いえいえ、私としてもまさか試運転後、翌日から営業に入り、一番列車に乗れるとは夢にも思っていませんでした;;

そうですね、このデザインなかなか愛嬌があっていいと思います。また車内も日本車に則り、シートはモケット張りと進化しております。

オーバーヒートの件はあくまでもKAIスタッフの言い分であり、多少脚色がかっているものとは思いますが、これまで幾度となく入線しているBogor線では無く、ほぼ初入線状態のTangerang線、そしてSerpong線で営業を開始するというあたり、KFWの軟弱さを表しているのでは、と思います。

さて譲渡車輸入停止についてですが、2013年までというのは所謂都市伝説に過ぎなかったようです。確か2013年までというのは、以前ピクトリアル誌か何かにライターさんが書かれていたと記憶しておりますが、すでにKCJは昨年末の設備投資計画で2016年までに日本から1100両の中古車調達を発表しており、手配・輸送を請け負っている会社からも同様のリリースが出ていますので、少なくとも2016年までは導入が続くと思われます。1100両という数の実現可能性はさておき、2016年は何かの区切りの年となるかもしれませんね(インドネシアのことですから、これも都市伝説なのかもしれませんが)。

投稿: パクアン急行 | 2013年2月21日 (木) 01時12分

こんばんは、今回も速攻レポートお疲れ様でした。

噂の新型車いよいよ運用開始となりましたか…!
訪問の際は是非とも日本車と一緒にVVVFサウンドや乗り心地を生で体感したいところです。
チョッパー制御車の整備も難航する現状ですがこれを機にVVVFインバータ制御車の整備技術を本格的に確立させられるのかどうか、今後の動向からますます目が離せなくなりましたね。
何にしても、この試験が上手く行って中古電車以外に日本製のVVVF車導入…となるよう願うばかりです(個人的には総合車両製作所の新型車を導入してくれたら嬉しいのですが!!)。

投稿: 野津田車庫 | 2013年2月21日 (木) 23時22分

野津田車庫様

メンテナンス云々よりも、VVVF車が走行できない最大の要因は不安定な電圧にあると思うのですが、そのあたりがしっかり対策出来ているのかさっぱりわかりません。Tangerang線は良いとして、入線車両に制約の多い(未だに東急車は入線出来ませんし、以前はSIV搭載の都営車すら入線禁止でしたので)Serpong線でどこまで走れるのか、今後の動きに注目したいと思います。

日本に専売特許権があるMRTはさておき、空港連絡線含む地上線に総合車両製の投入はなかなか難しいでしょうね・・・。いくら走るンですと言っても、韓国・中国勢のバッタもんには入札で勝てないですよ。中古車以外に日本勢が生き残る術はないでしょうね。

投稿: パクアン急行 | 2013年2月22日 (金) 01時14分

先日は大変お世話になりました。心より感謝いたします。
素晴らしいロケーションのお店で美味しい食事が出来て夢の様でした。

>日本から1100両の中古車調達を発表しており
 すみません・・・・モニターにチューハイ吹いちゃいました。
 いやぁ・・・実現したら凄いですねぇ。

 八つ目鰻、シートはモケットなのですね。
 次回、乗車出来る機会があることを楽しみにしております♪

投稿: | 2013年2月23日 (土) 23時29分

茶さま

こんばんは。もうあれから1週間経ってしまうとは時間の流れるのは早いですね。そして早くもKFWのデビューというかたちで、ジャカルタの鉄道網は変わり続けています。

こちらこそ濃い週末を過ごさせていただきまして光栄です。またのお越しをお待ちしております。その頃には1100両の第一陣が到着しているでしょうか(笑)

投稿: パクアン急行 | 2013年2月26日 (火) 00時06分

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