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2012年8月 6日 (月)

Holec全車運用離脱

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ジャカルタに“赴任”して早いもので1ヶ月。線路際に立つ際に、何か違和感を感じずにはいられなかったのですが、答えはこれでした。

鉄道ファンからも、中の人からもとことん嫌われ続けてきた幸薄き、HolecことK3-94~02(90年代初頭には一部編成が転換クロスのK2として製造されていた)ですが、これまた葬式鉄にすら見向きも去れず、あっけない最後を迎えてしまったようです・・・。そして先日落花生様のブログを拝見したところ、どうも最後まで稼動していた編成がテロ対策訓練に供出されてしまったようで;;どこまで憎まれれば気が済むのでしょう。

KAIの当てにならない書類上では末期は50両の配置(とうてい使えそうもない廃車体さながらのものも、カウントされている。だいたい4の倍数でないし・・・)が確認できていましたが、実際に稼動しているのは4両×5本程度だったように思います。1本は予備でたいがい8連で2運用程度をHolecが受け持っていました。ほぼBogor線専属で橙色編成×2、赤色編成×2、それから角前照灯の赤色が1本居た、程度にしか判別できず、今思えば、もう少し車号とかしっかり記録しておけばよかったな、と。日本に帰れば、もう少しマシなデータが出てきそうな気もするのですが、仕方ありません。

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低前照灯化改造後の橙色編成 車番失念・・・

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同じく赤色編成(BOO方先頭車K3 98-212 なんとか判別;;)

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角ライトで改造された赤色編成(BOO方先頭車K3 98-208 こちらもなんとか判別;;)

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赤色編成 運用省マーク付き 車番失念

1994年から2002年にかけて128両も投入されたこれら車両が、わずか10年足らずで廃車とは、正に金をどぶにすてたようなもの。そして今、再びドイツ復興金融公庫の横槍で同じ失敗を繰り返そうとしているのです。

しかしながら私が思うにそこまでHolecはゴミ電車だったのかと、疑問に抱く点もあります。車両云々の問題よりも、劣悪な電圧環境の方がよほど大きく影響していると私は思うのです。同じくVVVFインバーター制御で日本製のHITACHI(K3-97,98)の稼動率の低さ(24両投入→稼動8両)を見れば一目瞭然でしょう(ですが、これを指摘する人が居ないという不思議;;)。いくら日本製とて、異常電圧で半導体がやられてしまっているのです。当初はHibaでさえ補助電源でSIVを搭載した編成はSerpong線入線禁止であったというくらいですから。もっともHITACHI導入時、日本側はVVVFインバーター制御車の導入に反対の立場を取っていましたが、新しいものに目が無いインドネシア側からの強い希望で導入に踏み切って現在に至っています。ですから、当然の結果としてHolecは故障したといえるのです。逆に言えば、日本以外から抵抗制御車が導入されていないので比較は出来ませんが、Rheostatic系列は、過酷な使用方法に日本製車両があまりにも頑丈なため持ちこたえているという見方も出来るのではないでしょうかね。

またもう一つ、こんなデータも。まあこれもKAIのデータなので信憑性は低いですが、Hiba投入時(2000年頃)のHolecは96両稼動(Rheostaticは87両)していたということで、HibaがやってきてからHolecの稼動数がガタ落ちしているのですよね・・・。一概には言えませんが。もしかしたら、日本からの中古車が調達出来るようになって現場が、面倒くさいメンテナンスなんてや~めた、と放棄したなんてことも(さすがにないか;;)。きっと初期導入グループは機器更新の時期が来てたんでしょうね(笑)。

ともあれ、これによりJABODETABEK地区で活躍するVVVF車はHITACHI1本(4両×2)とKRLI1本(4両×1)のみとなり、特にいつもBekasi線で元気溌剌なHITACHIの孤軍奮闘ぶり(JABOTABEKの七不思議?)に注目したいと思います。また引退したHolecは順次INKA送りとなり、地方線区向けのKRDEとして生まれ変わります。しかも冷房付きで。生まれ変わった姿をいつの日か見てみたいものですね。Holecの汚名返上なるか!

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既にJogjakarta地区で活躍する都市間快速PRAMEX用のHolec改めKRDE(非冷房)

※バリバリ文系人間の独断と偏見であることをご留意下さい。

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コメント

 こんばんは、どうもお世話になっております。こちらには初めてコメントさせて頂きます。
 約1ヶ月前に本格始動されたこちらのブログ、順調に充実のレポートを積み重ねておられ、本当に参考になります! とくにダイヤの修正点は訪問を前にして有難い限りですし、BonBon再始動の話題は真夜中のデポック・ラマ駅の温度が数度上がったようなアツいものを感じます。
 その一方で……Holecはいつの間にかひっそりと全車ジャボデタベック・エリアから引退ですか!! ひところのエコノミーはこれが怒濤のようにやって来たはずですから、現地ファンの話題にも大してならずに引退というのは、余程正面のデザインがアレ過ぎたためなのでしょうね……。しかしこの電車、乗ってみるとVVVFサウンドが非常にお上品で、さほど悪い印象は受けませんので、個人的には少々寂しいですね。まぁ散々撮りましたので全く悔いはありませんが (笑)。恐らくご指摘の通り、この電車が活躍した時代はさまざまな面で劣悪な状況が続いたため、繊細でお上品な下回りにとっては耐えられなかったのでしょう。
 ともあれ、今後どんどんKRDEに改造されたあとの活躍が楽しみですね。スカブミ線における、レバラン輸送に限らない日常的な増発などにも回して欲しい……と個人的に思っております。

 というわけで、明日から12日夕方までジャカルタ遠征しますので、沿線でお見かけしたら宜しくお願い申し上げます m(_ _)m

投稿: おっとっと | 2012年8月 6日 (月) 18時50分

<おっとっと様

コメント、また暖かいお言葉、ありがとうございます。これからもアツい話題をお伝えしていきますので、ご声援よろしくお願いします!

Holecの件ですが、Rheostaticが未だ全検を通しているにもかかわらず、いつの間にか消えていたとは驚きを隠せません。最後まで残っていた編成はそこそこ稼動していたと思うのですが・・・。やはり前面デザインがダメだったんですかねぇ(笑)。ちなみに今の若手電車マニアたちはHibaからその道にのめり込んでいる人も多い(ちょうど小学校に入るか入らないかのところくらいにHibaがやってきて、相当鮮烈な印象を与えてられ多みたいですので;;)みたいで、その辺も一因しているのかもしれません。

Holec改造KRDEは今月中あたりにもPurwokertoに1本、Tegalに2本、Surabayaに2本が配置されるようですよ。ぜひともスカブミ線の増発用にも欲しいですね。あとBantenEkspresのぼろ客車もなんとかしてもらいたいところです。

かしこまりました。では実りある炎鉄録になりますことを、お祈り申し上げます。

投稿: パクアン急行 | 2012年8月 7日 (火) 00時39分

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